FramePack&FramePack-eichi向けxformersの安全なインストール手順

AI動画生成界の庶民の味方RTX3060(12GB版)を使用して絶賛実験中。

AI動画生成ツール「FramePack」の処理が遅い、、、と思っていた方に朗報です!
たとえば、庶民の味方RTX3060(12GB版)を使って、1秒の動画(25ステップ)を生成する場合

xformers未導入だと約6分38秒かかっていた処理が↓

xformersをインストールするだけで約5分11秒に短縮されました。↓

処理時間が 1分27秒も短縮!これはかなりの差です。

この記事では、xformersをRTX3060(12GB)環境に導入して、生成時間を約7分→5分30秒に短縮した手順を、初心者向けにわかりやすくまとめました。
とりあえず、現在無事に動作している情報だけ殴り書きしています、日々修正を加えていく予定ですのでご了承ください。

又、なぜ「安全」など書いてあるの?と疑問に思われた方はこちらの記事をお読みください。

現在当方の知識ではワンクリック版FramePackからはxformersを導入できませんでした、こちらの記事の下部にある、
FramePack手動インストール版でFramePackが起動している事が前提条件となります。

目的と成果

  • 目的: FramePackを高速化する(特にVRAMメモリ効率と処理速度)

  • 成果: 生成時間 約7分 → 約5分30秒(約21%高速化! 

使用環境

  • GPU:NVIDIA RTX 3060 12GB

  • OS:Windows 11

  • Python:3.10.11(仮想環境)

  • FramePack:最新版(2025年5月時点)

⚠ご注意⚠
念のため、バックアップを取ったうえでの作業をお勧め致します。
当方の環境下で起動したインストール方法になります、この方法により不具合が発生しても責任は負えませんので、よくお調べの上実行のほどよろしくお願いいたします。

xformersインストール手順:仮想環境の作成

1. 仮想環境の作成(絶対必要です)理由は長いのでこちら
まず最初に「仮想環境」という作業部屋を作ります。
これはFramePackが起動不能にならない為の超重要なステップです。

python -m venv C:\ai_envs\xformers_env
↑ターミナル上で入力し、仮想環境用フォルダを作成します。
(フォルダ名は一例です:フォルダ名は自由に設定できます)

& "C:\ai_envs\xformers_env\Scripts\Activate.ps1"
↑次にこちらを入力し、仮想環境を有効にします。とにかくカラフルな↓

↑このようなカラフルな(フォルダ名)がある事を絶対に常に確認してターミナルで作業してください
うまくいかない人はこれを先に実行してください↓
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy Bypass

※このようなカラフルな仮想環境上で行ったミスは、フォルダごと消して再チャレンジすれば何度でもやり直しができます!

2. PyTorch 2.7.0(CUDA 12.6対応)のインストール

↑このようなカラフルな仮想環境上になっているか確認の上
↓を実行

pip install torch==2.7.0+cu126 torchvision==0.22.0+cu126 torchaudio==2.7.0 --extra-index-url https://download.pytorch.org/whl/cu126
 

3. xformersのインストール

↑このようなカラフルな仮想環境上になっているか確認の上
↓を実行

pip install -U xformers --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu126
 

4. 必要な依存パッケージ一括インストール

↑このようなカラフルな仮想環境上になっているか確認の上
↓を実行

pip install gradio einops safetensors diffusers transformers opencv-python accelerate av

各パッケージの用途(初心者向け解説)

パッケージ名役割
torch==2.7.0+cu126PyTorch本体(AIの心臓)
torchvision==0.22.0+cu126PyTorch用の画像関連機能(動画保存など)
torchaudio==2.7.0音声処理(FramePackでは使わないが依存上必要)
xformers==0.0.30高速アテンション処理(これが目的)
gradioWeb UIを表示するためのライブラリ
einopsテンソル(画像・動画データ)の整形用ライブラリ
safetensors安全で高速なモデル読み込み形式
diffusersStable Diffusion系モデル操作の中核ライブラリ
transformersCLIPやLLaMAなどのテキストモデル操作用
opencv-python(cv2)動画保存・画像サイズ調整用
accelerateモデル推論やメモリ制御を高速化・最適化
av.mp4 保存のために必要な動画エンコーディング用ライブラリ
 

5. FramePackを起動して確認(手動)


↑このうなカラフルな仮想環境上になっているか確認の上
↓python demo_gradio.pyを実行(フォルダ名は一例です)

cd C:\Users\ユーザー名\FramePack
python demo_gradio.py
  • http://localhost:7860 がブラウザで開けば成功!

  • 起動ログに Xformers is installed! が出れば、高速化機能ON!


今後はxformersインストール済みのFramePack(又はFramePack-eichi)を起動するには、今回作成した仮想環境上から起動する必要があります。

xformersが有効の状態でFramePack-eichiを起動するには、今回作成した同じ仮想環境上でrun_endframe_ichi.bat(一例)等のFramePack-eichi起動ファイルを実行して下さい。