xformersとは?FramePackの処理速度が激変する高速化ライブラリ!

AI動画生成界の庶民の味方RTX3060(12GB版)を使用して絶賛実験中。

xformersとは?処理速度が激変する高速化ライブラリ!

たとえば、RTX3060(12GB版)を使って、1秒の動画(25ステップ)を生成する場合
xformers未導入だと約6分38秒かかっていた処理が↓


xformersをインストールするだけで約5分11秒に短縮されました。↓

処理時間が 1分27秒も短縮!これはかなりの差です。

GitHubの「FramePack-eichi」の情報(
https://github.com/git-ai-code/FramePack-eichi を参考)によれば、

RAM32GB・RTX 4060Ti(16GB)の環境で、xformersを導入することで処理時間が約4分46秒から3分17秒〜3分25秒へと短縮されたと記されています。

xformers未導入:約4分46秒

xformers導入後:約3分17秒〜3分25秒

つまり、xformers未導入のVRAM 16GBのRTX 4060Tiに対し、xformersを導入したVRAM 12GBのRTX 3060が肉薄するという結果に!(あとわずか25秒差まで迫ります)

ちなみに、Amazonでの価格は以下のとおり(2025年5月8日現在)

RTX3060(12GB版):約45,000円

RTX 4060Ti(16GB):約90,000円

xformersを導入するだけで、45,000円分の価値に匹敵する高速化が実現できるとも言えます。
(※あくまでAI動画生成の処理時間短縮という観点ですが)

しかし、導入は一筋縄ではいかないかもしれません(笑)

私も最初は、ネットで適当に見つけた「xformers導入方法」サイトを参考にして、
「このファイルをコピーして、これクリックね!楽勝!
これだけで処理が早くなるなんて、最高!」
なんてノリで実行しました、、、。

結果、エラー祭り。(笑)

「まあ、さっきのファイル消せば元に戻るでしょ?」
そう思ってました。

でも、それは、幻想でした、、、。

10年以上PCから離れ、スマホばかり使っていた私にとって、
xformersの導入は“クリック一つでFramePackを高速化できる魔法”ではなく、
一歩踏み出せば戻れない泥沼でした、、、。

結局、苦労してインストールしたFramePackとFramePack-eichiも起動できなくなり、また一から再インストール。貴重な休日も返上して、時間も気力も体力も奪われました(涙)

このxformers、効果は絶大ですが、導入にはそれ相応の手間と労力がかかります。
ある意味「45,000円の価値と引き換えに、それ以上の労力を払う」覚悟が必要になるかもしれません、何事もなくインストールできれば運が良いと言えます。

高速化ライブラリ「xformers」を導入したい場合は、ターミナル操作による手動インストールが必要になります。
ただし、xformersの導入はやや複雑で、操作を誤るとFramePackが正常に起動しなくなる恐れがあります。
だからこそ、導入する方はしっかり覚悟して挑みましょう。
うまく導入できれば、コスパ最強GPUの底力を最大限に引き出せます!
FramePack向けxformers導入方法はこちらから

FramePack向けxformersの安全なインストール手順

※追記です、xformersよりもさらに高速化が見込める高速化ライブラリ「SageAttention」導入してみた結果はこちら
当方の環境では、SageAttention導入で6分38秒→4分9秒とさらにxformersよりさらに大幅短縮になりました!